東日本大震災での地震・津波の状況や、その後発生した福島第一原子力発電所事故は、私たちの記憶に鮮明に焼き付いています。
この事故の反省から、島根原子力発電所では、同じように大規模の地震や津波が起こった場合に、事故が起きないよう様々な対策が行われています。
原子力発電所の安全対策の基本は「止める」「冷やす」「閉じ込める」
原子力発電所は、運転に伴い放射性物質が発生することから、原子炉を「止める」、燃料を「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」ことを安全対策の基本としています。
2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生した時、東京電力福島第一原子力発電所では1号機~3号機が運転中でした。
いずれの号機も地震を検知して全ての制御棒を挿入し、原子炉を「止める」ことには成功しました。
しかしその後、想定を大幅に超える津波の襲来により、燃料を「冷やす」機能、放射性物質を「閉じ込める」機能を失い、放射性物質が環境へ放出される重大事故(シビアアクシデント)に至りました。
教訓1
津波によって非常用電源などの重要設備が浸水し、電源を喪失した。
対策1津波を防ぐ
発電所の敷地内への浸水や建物への衝撃を防ぐため、原子炉建物の前面に防波壁が設置されています。
また、万が一、津波が防波壁を越え発電所敷地内に浸水した場合に備え、原子炉建物の入口に防水性の高い水密扉が設置されています。
教訓2
浸水により喪失した電源を復旧する手段が不十分だった
対策2電源を確保する
既設の非常用電源が全て失われた場合でも原子炉等を冷却する電源を確保するため、冷却水がなくても動くガスタービン発電機が発電所高台に設置されています。 ほかにも高圧発電機車が敷地内に分散して配備されています。
教訓3
電源を喪失した後に原子炉等を冷やす手段が不十分だった
対策3冷却機能を維持する
電源を喪失しても原子炉等を冷やし続けるために、原子炉等へ注水できる大量送水車や、 圧力容器等を冷却できる移動式代替熱交換設備など、多様な冷却手段が確保されています。
教訓4
炉心損傷後の水素爆発や放射性物質放出を防ぐ手段が不十分だった
対策4放射性物質の拡散を防ぐ
炉心層んしょうが起こった場合を想定し、放射性物質の放出量を大幅に低減するフィルタ付ベント設備が整備されています。
また炉心から大量に発生した水素による水素爆発を防ぐため、電源を必要としない触媒式水素処理装置が設置されています。
教訓1
津波によって非常用電源などの重要設備が浸水し、電源を喪失した。
対策1津波を防ぐ
発電所の敷地内への浸水や建物への衝撃を防ぐため、原子炉建物の前面に防波壁が設置されています。
また、万が一、津波が防波壁を越え発電所敷地内に浸水した場合に備え、原子炉建物の入口に防水性の高い水密扉が設置されています。
教訓2
浸水により喪失した電源を復旧する手段が不十分だった
対策2電源を確保する
既設の非常用電源が全て失われた場合でも原子炉等を冷却する電源を確保するため、冷却水がなくても動くガスタービン発電機が発電所高台に設置されています。 ほかにも高圧発電機車が敷地内に分散して配備されています。
教訓3
電源を喪失した後に原子炉等を冷やす手段が不十分だった
対策3冷却機能を維持する
電源を喪失しても原子炉等を冷やし続けるために、原子炉等へ注水できる大量送水車や、 圧力容器等を冷却できる移動式代替熱交換設備など、多様な冷却手段が確保されています。
教訓4
炉心損傷後の水素爆発や放射性物質放出を防ぐ手段が不十分だった
対策4放射性物質の拡散を防ぐ
炉心層んしょうが起こった場合を想定し、放射性物質の放出量を大幅に低減するフィルタ付ベント設備が整備されています。
また炉心から大量に発生した水素による水素爆発を防ぐため、電源を必要としない触媒式水素処理装置が設置されています。
福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえた
島根原子力発電所の安全対策
現在、島根原子力発電所では福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、下記4つの対策のほか様々な対策が実施されています。またそれらの安全対策は、原子力規制委員会によって審査が進められており、島根県はその審査状況を注視しています。
教訓 1
津波によって非常用電源などの重要設備が浸水し、電源を喪失した。
対策 1
津波を防ぐ
発電所の敷地内への浸水や建物への衝撃を防ぐため、原子炉建物の前面に防波壁が設置されています。
また、万が一、津波が防波壁を越え発電所敷地内に浸水した場合に備え、原子炉建物の入口に防水性の高い水密扉が設置されています。
教訓 2
浸水により喪失した電源を復旧する手段が不十分だった
対策 2
電源を確保する
既設の非常用電源が全て失われた場合でも原子炉等を冷却する電源を確保するため、冷却水がなくても動くガスタービン発電機が発電所高台に設置されています。ほかにも高圧発電機車が敷地内に分散して配備されています。
教訓 3
電源を喪失した後に原子炉等を冷やす手段が不十分だった
対策 3
冷却機能を維持する
電源を喪失しても原子炉等を冷やし続けるために、原子炉等へ注水できる大量送水車や、圧力容器等を冷却できる移動式代替熱交換設備など、多様な冷却手段が確保されています。
教訓 4
炉心損傷後の水素爆発や放射性物質放出を防ぐ手段が不十分だった
対策 4
放射性物質の拡散を防ぐ
炉心損傷が起こった場合を想定し、放射性物質の放出量を大幅に低減するフィルタ付ベント設備が整備されています。
また炉心から大量に発生した水素による水素爆発を防ぐため、電源を必要としない触媒式水素処理装置が設置されています。