
プルサーマルとは?
原子力発電所で役目を終えた使用済燃料をリサイクルして原子力発電所で再利用することです。(使用済燃料から取り出したプルトニウムを含む燃料を「MOX(モックス)燃料」といいます)

(出典:原子力・エネルギー図面集2025)
プルサーマル発電で使用する
MOX燃料とは?
プルトニウムとウランを混合したウラン・プルトニウム混合酸化物(Mixed Oxide)燃料のことです。現在のウラン燃料でも、発電の過程でウランがプルトニウムに変化し、その一部が核分裂することにより発電に利用されており、発電量のうち約3割がプルトニウムによる発電です。

■ウラン燃料
(現在の燃料)との違い
- 燃料棒内のペレットがウランからMOXに変わります。
- 燃料集合体の基本構造は同じです。
- 運転するうえで発電所内の設備の変更はありません。
(出典:資源エネルギー庁 原子力2008)
プルサーマル発電に係る主な経過
島根原発2号機のプルサーマル発電については、中国電力から、平成17年9月に、島根県、松江市、中国電力の三者で締結している安全協定に基づき、MOX燃料を使用することについて、事前了解の申し入れがありました。
これを受け、県は、県民各層の有識者で構成する「プルトニウム混合燃料に関する懇談会」を設置し、専門家や県民の方からの意見の聴取、現地調査などを行い、慎重に検討を行った結果、「最終的な回答は国の安全審査結果を踏まえたうえで行う」とし、基本的に了解する旨の回答をしています。
その後、中国電力は国に申請を行い、平成20年10月に許可されました。県では、国の審査内容の確認や、原子力安全顧問(原子炉等の専門家)からの意見聴取、県議会での議論を踏まえたうえで、最終的に了解しています。
また、中国電力は、福島第一原発事故後の教訓を踏まえ策定された新規制基準に基づく原子炉設置変更許可申請の際、プルサーマル発電を前提とした申請を原子力規制委員会に行っており、審査の結果、令和3年9月に許可されました。県としましては、住民説明会、安全対策協議会、原子力安全顧問、関係自治体、県議会などの意見を踏まえ、令和4年6月に、安全協定に基づく了解をしています。
- 平成17年9月12日
- 中国電力から島根県及び松江市への事前了解の申し入れ
- 平成17年11月10日
- 「プルトニウム混合燃料に関する懇談会」設置
- 平成18年10月23日
- 島根県から中国電力へ基本的に了解する旨を回答
- 平成20年10月28日
- 国が設置変更許可
- 平成21年3月24日
- 島根県が中国電力へ最終的に了解
プルトニウム混合燃料に関する懇談会
プルサーマル発電の実施に必要な法令上の手続き
中国電力は、プルサーマル発電を実施するために必要となる手続きのうち、原子炉設置変更許可申請に関する手続きについては、平成20年10月に国からの許可を受けていますが、発電のためには、今後、設計及び工事計画認可申請や保安規定変更認可申請を行い、国の審査及び認可を受ける必要があります。
さらに、国の認可後には、事業者自らが行う使用前事業者検査による安全性確認や、海外で製造されたMOX燃料の島根原子力発電所への海上輸送、その後、運搬された燃料を受け取る際に行う検査などの工程があります。

