特 集
温排水調査(水温・水色)についてご紹介します!

温排水調査 とは

島根原子力発電所2号機の再稼働に伴い、冷却に利用された温排水が放出されます。
運転停止中に比べると周辺海域では海水の温度が上がり、温排水の環境への影響調査が必要不可欠です。
県では安全協定に基づき、毎年、温排水測定計画を定めて測定(水温・水色)を行い、発電所周辺の環境に異常がないことを確認しています。
これまで異常は確認されていないものの、引き続き慎重に調査を進めていきます。

温排水測定計画図

  1. ①沖合定線・・・ ● 1〜34
  2. ②格子状定線・・ ○ A〜Q線
  3. ③沿岸定点・・・ ※ 5点
  4. ④水色・・・・・ ● 7,9,10,17,18

船で調査定点に向かい、到着後すぐに水温計を水中に沈めて調べます

評価方法

[水温調査]

①沖合定線
(年4回、34点)
温排水の拡散予測範囲外に設置した定点での水深ごとの平均水温を基準とします。
これより1℃以上高い定点、0.5℃以上1℃未満高い定点に区分し、測定時の稼働状況や海の状態などを考慮して判断します。
②格子状定線
(年4回、89点)
環境影響評価書(平成12年9月)における温排水拡散予測の範囲内に収まることを確認します。
③沿岸定点
(常時、5点)
取水時と放水時の温度差をもとに異常がないことを確認します。

④水色調査(年4回、5点)

真上から肉眼で見たときの海水の色は、SS(水の中の粒子の量)やCOD(化学的酸素要求量)、植物プランクトンの種類や量により変化します。
部分的な水色の変化があった場合、温排水の影響によりこれらの量に何らかの変化が起きたことが推測できることがあるため、水温調査に併せて調査を行っています。

日本近海(内湾等を除く)の水色分布の
範囲:2~6
測定結果:2~5(過去10年)
水温調査以外にも!

【発電所運転時の結果(平成21年度)】

水産技術センター(県)の調査船「やそしま」

温排水調査を行っている水産技術センター(県)では、魚類への影響調査、うるみ調査(海底がぼやけて見える現象)なども行っています。調査の詳細、調査結果はHPでご覧いただけます。