コラム
第2回 原子力災害時の避難対策
Q.原子力災害に備えた防災対策って?
万が一に備え、避難対策などに取り組んでいます
福島第一原子力発電所事故の教訓等を踏まえた安全対策により、放射性物質の大量放出に至るような重大事故の発生確率は極めて低くなると考えられます。
しかしながら、事故のリスクはゼロとはなりません。そのため、国の指針(原子力災害対策指針)等に基づき、あらかじめ避難対策等を準備しています。
Q.原子力災害が起こったらどう行動すればいいの?
避難のタイミングは原子力発電所からの距離等で異なる
原子力発電所から近い5km圏(PAZ)では、原子力発電所の状況に応じて、放射性物質放出前にあらかじめ避難を行います。このとき、避難の実施に時間のかかる要支援者は、一般住民より早いタイミングで避難または屋内退避を行います。
原子力発電所から5~30km圏(UPZ)では、まず必要に応じて屋内退避を行います。その後、放射性物質放出後の放射線量が基準を超える区域のみ、1週間程度内に避難を行います。