特 集
原子力災害時における避難行動要支援者の安全な避難についてご紹介します!

避難行動要支援者 とは

避難行動要支援者とは、高齢者や障がい者など、災害が発生した際に自ら避難することが難しい方で、安全かつ迅速に避難を行うために特に支援が必要な方のことを言います。

市町村では、ご自宅で生活されている避難行動要支援者の避難支援を実施するための基礎資料として「避難行動要支援者名簿」を作成しており、災害時に安全な避難ができるよう準備を行っています。
(※名簿の掲載要件は市町村によって異なります。)

避難行動要支援者の
避難行程のイメージ

避難行動要支援者のうち、避難の実施により体調が悪化する可能性のある方は、安全な避難ができる準備が整うまで屋内退避を実施します。

また、避難時に必要となる車両については、施設保有の車両等を使用するほか、県・国などが確保します。

安全な避難のための取組

在宅の避難行動要支援者の方が安全に避難できるための体制整備

各市では、避難のときに車いすを必要とする方などの避難行動要支援者の方を名簿などで把握しており、災害が発生した場合は、安否や支援の要否を確認します。

家族等の支援が得られない場合も市職員、民生児童委員、自治会、自主防災組織、消防団員等の支援を得ながら避難を行います。

避難手段の確保

車いすや寝たきりの方などの避難手段として、福祉車両(ストレッチャー仕様、車いす仕様)を使用した避難を想定しています。

島根県では、避難で使用する福祉車両を確保するため、鳥取県とともに中国5県のタクシー協会、中国電力㈱と協定を締結し、必要台数を確保しています。

また、不測の事態により、確保した輸送能力で対応できないときには実動組織(警察、消防、海上保安庁、自衛隊)に支援を要請し、ヘリコプターや船舶などの輸送手段を確保することとしています。

原子力防災訓練の実施

島根県では、避難行動要支援者の方が安全に避難できるよう、避難手順等の確認のため、実際に使用する福祉車両等を用いて、毎年原子力防災訓練を実施しています。

在宅の避難行動要支援者避難訓練

患者搬送訓練(病院)

福祉車両による搬送訓練
(社会福祉施設)

福島第一原子力
発電所事故の教訓

福島第一原子力発電所事故の際は、避難行動要支援者の方の避難先や移動手段をあらかじめ確保していなかったことや体調などを考慮せず準備が整わないまま避難をしたこと等により、避難中や避難先で亡くなる事態が発生しました。