特 集

原子力災害時の新型コロナウイルス感染症対策


 新型コロナウイルス感染症を含む感染症の流行下において、原子力災害が発生した場合、 住民等の被ばくによるリスクとウイルスの感染拡大によるリスクの双方から、 住民等の生命・健康を守ることを最優先に対応することとしています。


感染症対策対応マニュアル

 島根県では、国が作成したガイドラインや、令和2年度島根県原子力防災訓練での検討結果を踏まえ、令和3年3月に「原子力災害時の新型コロナウイルス感染症対策対応マニュアル」を策定し、広域避難の対応場面ごとに、県や関係4市等の防災機関が原子力災害時に住民等への対応を行う際に留意すべき感染症対策をとりまとめています。


対策のポイント

❶基本的な考え方

避難又は一時移転を行う場合には、その過程又は避難先・一時移転先における感染拡大を防ぐため、「感染者とそれ以外の者との分離」、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」、 「手洗いなどの手指衛生」等の感染対策を実施します。

❷避難者への健康確認

一時集結所等での避難の過程で、避難者への検温や自覚症状の確認などの健康確認を実施します。
健康確認の結果、発熱・咳等の症状がある避難者については「発熱・咳等のある者」とし、症状がない避難者(それ以外の者)と分けて対応します。

❸発熱・咳等のある避難者への対応

発熱・咳等のある避難者については、避難先に到着する前に感染症検査を実施します。
また、感染症検査が「陰性」であっても、保健所から「濃厚接触者」に該当すると判断された避難者については、避難先ではなく30㎞圏外の島根県内の施設に一定期間留まり、経過観察を行うこととしています。

 


 

感染症流行下での避難の流れ